アンプのW数と音量パワー。よくある勘違い
15インチ一発 出力500Wのコンボベースアンプと、10インチ4発 出力350Wのベースアンプとでは〜 どちらの方が音量パワーが大きいと思いますか?
まあ実際には、キャビネットに納まっているスピーカー能率によっても異なるのですが、もしどちらのスピーカー能率も同一と仮定した場合、後者 10インチ4発 出力350Wのベースアンプの方がパワーが大きいのが正解。
え? 500Wの方がパワーあるに決まってんじゃん? とか言われそうですが、
確かに、スペック上のパワーは500Wの方が上。
しかし音を実際に出すのはスピーカーの役目。
つまり、いくらアンプのパワー(W数)が大きくても〜 音を出すスピーカー総面積が小さければ 出る音も小さくなってしまうんです。
ちなみに10インチ4発の場合、スピーカーの総面積は314。 対し15インチ1発では約177くらいしかありません。
10インチ4発は、15インチ1発の1.77倍の面積。
単純、同じパワーをかけた場合、10インチ4発は〜 15インチ1発の 1.77倍の音量が出ます。
よってもし10インチ4発350Wに、15インチ1発が対抗するなら〜 おおよそ620Wのパワーアンプが必要となる計算に。
なお補足的に、これらを踏まえ〜
同じ口径のスピーカーが×2になれば、音量も×2 ということ。(スピーカーが増えるとインピーダンスが変動しますが、この場合 インピーダンスの増減はなしで考えて。 またどちらも同じW数で出力した場合)
同じ口径のスピーカーが半分になれば、音量も半分になるということ。
何かしらの参考などなれば幸いです。
※ ちなみにこの時、ベースアンプではあまり見られませんが、、 ギターアンプ等では、12インチ×2 100W (50W+50W)と表記される事もありますが、もちろんこの場合も、12インチ ×1 100Wの2倍の音量が出る計算です。(スピーカーが増えると、スピーカー一機当たりのワット数が分割されます。 もちろんスピーカーインピーダンスの考慮はなしの場合)