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2017-11-5
JC-120 モデルヒストリー

 今や国内標準的に、何処のスタジオやレンタル屋さんに行っても必ずあると言っていいほどのギターアンプ ”ローランド ジャズコーラス120”。(通称ジャズコ、JC120とも) またステージで実際に愛用されるプロミュージシャンも多く、もはや世界的名機といっても良いほどの存在でもあり、、

 もちろん当社でもメインで取り扱わさせて頂いておりますし、お客様から ”指名” されることもしばしば。

JC120

 ところでこのアンプ、実は生産開始されてから既に40年オーバー! 大きなモデルチェンジもなく、見た目ずっと同じで今現在も生産され続けているのですが、しかし今の今まで何の仕様変更もなく、、 というのは難しく、これまで小さなマイナーチェンジはちょこちょこと行われて来ており、

 ちなみにそんな小さなマイナーチェンジでは、何処がどう変わっているのでしょうか? 年代古い順からちょっと追ってみましょうか。。


 @ 初期のジャズコ。 製造開始された当時の本体はいわゆる ”ピンスイッチ” と呼ばれる電源が使われており、またこの当時はまだブライトスイッチは付いていないのが最大の特徴と言えるでしょう。 正式なモデル型式(品番)はJC-120。(背面プレートに明記)

 A 1976-77年頃に、限定でJC-120Aというモデル機種が発売されました。 ”R&P(ローランド & パイオニアの略)” というプレートが唯一付いているモデルで、そこで容易に見分けが付くでしょう。 正式なモデル型式(品番)はJC-120AR&P

 B 中期型と呼ばれるジャズコ。(ピンスイッチモデルとしては最終型。 またピンスイッチで一番長く生産されていたモデル) ブライトスイッチ(BRI.)が付いているのが特徴。 正式なモデル型式(品番)はJC-120。(背面プレートに明記) ちなみにこの中期型が生産終了されたのが今より21〜22年前くらい。

 ※ 初期からこれまで、ピンスイッチ仕様は約20年ほど生産されていた計算になるでしょう。

 C 1993年頃に、大きなマイナーチェンジが行われる。 人によっては後期モデルと言う人も。 これまでレバーのようなピンスイッチ電源だったのが、黒く四角いプッシュ式に変更され、その他ブライトスイッチもプッシュ式、コーラス切り替えスイッチはダイアル式に変更される。 正式なモデル型式(MODEL)はJC-120J。(背面に明記)。 あ、そうそう、、 この時期から背面にエフェクトループ端子が装備されるようになりました。(SEND/RETURN)

 D 1994年頃に、生産国がアメリカへ。(これまでは日本国内生産) 見た目はスピーカー中央部が黒くなっており、見た目の違和感ですぐに分かると思われます。 正式なモデル型式(MODEL)はJC-120U。(背面に明記)

 ※ US仕様(US生産)は以後、約10年に渡り製造。

 E US仕様中途に、正式なモデル型式(MODEL)がJC-120UTへ。(背面に明記) ちなみにいつ、また何が変わったのかまでは不明。(ローランド資料からの予測ではUS仕様末期にチェンジ)

 F 2005年頃に、生産国が日本へ戻る。 正式なモデル型式(MODEL)はJC-120JTへ。(背面に明記) ちなみに同時にスピーカーも元の中央部がシルバーのモノへと戻る。

 ※ なお、2001年頃には既にJC-120JTが存在している例もあるため、詳しい生産再開時期やモデル変更時期、モデルが一時期重複していたかどうかまでは不明。

 JC120JT
背面に明記されている正式なモデル型式

 G 2006年頃に、正式なモデル型式(MODEL)がJC-120Bへ。

 H 2016年頃に、いつの間にか正式なモデル型式(MODEL)がJC-120Gへ変更される。(2017年現在においては現行モデルがこれに位置します)


 とまあ、ザックリこんな感じかな。

 使い用によっては、おおよその年代(製造年代)の見分け参考などにもなるかもしれませんね。(ちなみに年代を見分けるだけなら、電源コードに印字されている数字からおおよその年代を予測するという手も)

 ※ なお、これら情報に関しましては、私の保有するローランド社資料(製品製造終了経過年表等)と保有機材、それから把握する範囲内からの知識からまとめたものですが、いずれの資料も詳細を確定するに不十分なものであるため、もちろん! ここに挙げます情報はあくまで参考までに、より正確な情報などにつきましてはローランドテクニカルセンター等へ直接お問合せ願います。(内容や年代等の情報に相違、差、間違っている箇所があるかもしれません。 特に各年代のタイミングは、今となっては不確定要素多い部分も見られ、判断が難しかったり正確性に欠ける部分も多いです。 何卒ご留意願います。 また当情報をご参考の際には、必ず自己責任にて願いますとともに、、 当方では掲載内容の一切に関し責任も持ちませんので、それら辺りも念のため予め。。

 ※ おおむねモデル型式が変更される都度、本体内部の細かい仕様やパーツなども変更されているそうですが、当方ではそこまでは分かりかねますので、、 またこれら型式の変更都度以外にも、生産過程によって細かいパーツ変更が行われている可能性も御座いますので、その辺りも一応予め。。